ミュージシャンの納品書の書き方

ミュージシャンを職業という面から見ると、依頼者の要望に沿った曲を作ったり、要望に沿った演奏をしたりすることが業務になります。スポットライトを浴びてステージで演奏する派手なイメージが強い職業ですが、実際には裏方の仕事も多く、マネジメント能力を問われる場面も少なくありません。

ミュージシャンの業務でマネジメント能力を高めるためには、納品書の書き方を知っておくことも必要になります。

どのような場面でミュージシャンには納品書の書き方が活かせるのかを見ていきましょう。

ミュージシャンの納品書の書き方が必要となる分野

まず、納品書の書き方が必要になる分野について考えてみましょう。ミュージシャンにもいろいろな分野の仕事があります。依頼を受けて音楽制作に携わり、成果物を納品するのであれば、納品書の書き方も必要になるはずです。

依頼→制作→納品→請求という業務の流れが想定される分野をピックアップしてみましょう。

MAエンジニア

MAはマルチ・オーディオの略で、日本独特の言い方です。映像に関係する作品の音声・音楽処理に関する作業を担当します。

アレンジャー

編曲家。指定された曲に対して別の音を加えたり置き換えたりして、曲の印象を変える作業を担当します。

コンポーザー

作曲家。ほかの演奏者に提供する曲を作ったり、映画やテレビの場面に使うための曲を作ったりする仕事もあります。依頼のなかにはゲームやコマーシャル、カラオケや携帯電話などに使われる音楽の制作もあります。

MAエンジニアの納品書の書き方が活用できる場面

ミュージシャンのなかでMAエンジニアを取り上げて、納品書が必要になるケースと、その際の書き方で必要な明細について見てみましょう。

MAエンジニアの業務は、映像に対して依頼者の要望に対応した音を組み合わせていくものです。映画、アニメ、テレビ番組、コマーシャルなどの制作を担当している会社からの依頼が考えられます。

MAエンジニアは要望に沿った音を制作し、完成したものを依頼者へ渡します。要望にはイメージのような抽象的なものもある一方で、尺と呼ばれる映像の場面に対応する時間のように具体的な条件もあります。いずれも依頼者の要望に合わない場合には修正をしなければなりません。

映像に音を合わせてみて、依頼者の承諾があった時点で、作業は完了します。この作業の完了を確実にするのが納品書です。

依頼者の承諾があれば、作業の内容と単価・数量を記載した納品書を起こし、依頼者(支払者)に渡すことができます。納品書を渡すことで、経理上は報酬の請求ができる状態になります。

ミュージシャンという職業はフリーランス(個人事業主)であることが多いので、報酬の請求は自分で行わなければなりません。収入を安定させるためには請求業務を適時行う必要があり、その前段階として請求書に連動する納品書を発行すれば、より請求業務をスムーズに行うことができるようになります。

ミュージシャンの納品書の書き方

MAエンジニアがコマーシャルに加える音の制作の依頼を受けたとします。A案、B案、C案を提出して1案を決定するコンペ方式で、決定したB案は尺を調整して完成させました。

ミュージシャン_納品書_例

納品日

依頼者の承諾を得た日以降の日付とします。承諾の連絡があった日を記載するのが一般的です。

明細

依頼書や契約書がある場合には、項目や金額が一致するように注意します。

源泉徴収

ミュージシャンの報酬は、支払者が該当者の所得税を支払わなければなりません。納品書の時点で源泉徴収される金額を明示することは、支払者と共通認識をもつ上で効果的です。

まとめ

ミュージシャンは音を成果物として提供し、報酬を受け取る仕事です。業務として継続していくには、提供した音に対して、適時適正に報酬を受け取る経理業務が欠かせません。

音という見えない成果物を扱う職業であるからこそ、その成果物の受け渡しを書類のような目に見えるかたちにする必要性は高いと言えます。

成果物である音の受け渡しを確定してくれる納品書の書き方をマスターすることは、クリエイティブなミュージシャンの仕事を継続するための強力な支えとなってくれるはずです。

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